★雄山神社峰本社★
★第一回目★


注:今回の参拝では御朱印は頂けていません。

全国一の宮巡り、今回は富山県の雄山神社・峰本社(おやまじんじゃ・みねほんしゃ)です。
雄山神社は峰本社・祈願殿・前立社壇に分かれており、そのうちの一つがこの「峰本社」です。

この神社は標高3000mを越す高山の山頂にあり、参拝するにはケーブルカーやトロリーバスを乗り継いで行かなければならず、さらに登山道を完全装備で登らなければならないのでかなりの難所の一つだと思います。

この神社は体力のある若いうちから行っておきたかったので、今回は意を決して行ってまいりました。



  
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深夜1時ごろ横浜の自宅を出発。中央自動車道を北上し、長野自動車道へ入ります。
諏訪湖SAで朝焼けの諏訪湖を眺めながら、一休み。

  


長野自動車道を安曇野ICで降り、ずっと車を走らせます。だんだん北アルプス(?)の山並みが近づいてきました^^

  


町営の無料駐車場に車を停めました。無料駐車場に到着したのは朝6:30ごろ。この時点で半分近くのスペースが車で埋まっていました。
奥に行けば有料の駐車場もありますが、無料駐車場を利用するにはかなり早起きが必要なようです。ここから徒歩5分で扇沢駅に到着^^

  


ここから、まずは関電トンネルトロリーバスで黒部ダム駅を目指します^^ トロリーバスは電車のように架線から電力を供給され、モーターで走るバス。
かつては東京、川崎、横浜、名古屋、大阪などで活躍していたが日本で現存するのは立山黒部アルペンルートのみとなっている、とても貴重なバスです。トンネルの中でも排気ガスを出さないので、快適な旅ができるので採用されたとのこと^^

  


さて、実は今回はトロリーバスで関電トンネルを越えるにあたり、特別な思い入れを持って挑みました。

というのも、「黒部の太陽」というドラマと映画を見ての旅だったからです。
戦後、急増する電力需要に対応しきれなくなった電力会社は、意を決して黒部に巨大なダムを建設し、巨大な水力発電所を建設して国民の要求に応えようとしました。しかし、急峻な北アルプスの真っただ中にある黒部川にダムを建設するにあたり、どうしても資材の運搬や作業員の移動に困難がつきまとう。

そこで、天をも貫くような山の下にトンネルを掘り、建設現場まで資材を運ぶこととなった。
しかし、そのトンネルを掘り進むうち、次から次へと吹き上げてくる氷のような冷水と、岩盤ももろく水気を多く含んだ破砕帯に悩まされ、数々の犠牲と艱難辛苦を乗り越えながらトンネルを完成させた・・・・・。

これは1968年に映画(石原裕次郎・三船敏郎主演)が、2009年にドラマ(香取信吾・勝地涼主演)が発表された。
ことに1968年の映画は「大画面で見てほしい」との意向から永らく封印されてきたが、最近になってDVD化しています。

自分は両方拝見しましたが、現代の方が見るには香取信吾さん主演の方が良いかもしれません。
石原裕次郎さん主演の映画ももちろんよいが、当時は電力不足やダム建設がさんざん報道され、誰もが知っている事だったので、それを前提に作ってあります。

香取信吾さん主演の方は時間はとても長い(4時間くらい?)ですが、当時の時代背景を説明しながら話が進んでいくので、当時の情勢を知らない現代っ子にも分かりやすい内容になっています。

興味を持たれた方は、まず最初に香取信吾さんバージョンをレンタルされ、さらに興味を持たれたら石原裕次郎さんの映画を見るとよいのではないでしょうか。

参考までに石原さんバージョンの予告編を。

  


この地で多くの若者が噴き出す冷水に苦しみ、また多量の岩石に押しつぶされる恐怖と闘いながら一本のトンネルを掘り進めたのだ。
そう考えながらトンネルを通過すると、一瞬で過ぎ去ってしまうトンネルも特別な思い出となるのです。

トンネル通過の様子を動画に収めましたが、一番前に座ればよかったと後悔。
トンネルの壁には、「破砕帯」の看板や「トンネル開通点」の看板が掲げられています。

  


トロリーバスを降り、ひんやりとしたトンネルを徒歩で進みます。真夏なのに寒い!!

  


トンネルをぬけると、一面の絶景と雄大なダムの放水の光景が広がります。
この黒部第四ダムは高さ186mで、現在に至っても日本一の高さを誇るが、総工費は当時の関西電力資本金の5倍という513億円、作業員延べ1000万人、工事期間中の殉職者は171人。
いかにダム建設工事が苦難を極めたかがうかがえるのである。

  


毎秒10トンの水が放水される観光放水。水を上向きにし、霧状に分散させることによって川底を削るのを防いでいるという。

  


ダムから目をそらせば、今なお急峻な絶壁がそそりたつ。この地が前人未到の地、神の住む山と恐れられたのが分かる気もする。

  


何げない所にぽっかりと口をあけたトンネルの終点。
かつて、ここを数多くの労働者と資材、建設機械が行き来した事だろう。

  


見上げるような建造物もある。何のための施設だろう。
これだけでも作るのは大変そうだ。

  


近くのレストハウスでは、苦難を極めたトンネル工事の様子が再現されていた。
また、破砕帯の水なる湧水も飲むことができる。

  


ダムの片隅にある殉職者慰霊碑。この脇には殉職した方々のお名前の刻まれた石版もある。合掌。

  


高山では、なぜかお腹がすく。黒部名物ダムカレーを頂きました^^
流木を模したメンチカツ、辛さ鮮烈なグリーンカレー、ダムの形のごはん、あとはサラダ。なかなか美味しいですが辛いのが苦手な人にはきついかも!?

  


お腹もいっぱいになったところで、黒部ダムの上を歩いて通過します。放水が近づいてくるたびに迫力を増してきます。
  
  


崖をよく見ると、うち捨てられた構造物がひっそりとありました。何に使われた施設でしょう。
かつてはここも工事の人たちでにぎわったのでしょうか。

  


観光放水の放水口を真上から。あまりの圧巻さと久々に見た虹の美しさにに感動。
虹の左手に、上の写真の構造物があるのがお分かりになるでしょうか??

  


黒部ダムを越えたらケーブルカーに乗車。黒部平の駅を目指します。

  


トロリーバスの教訓をうけ、今回は一番前の席をゲット!! ケーブルカーのすれ違いの瞬間を撮影しました^^

  


ケーブルカーの終点、黒部平駅から絶景の立山ロープウェイを乗り継ぎ、さらに立山トンネルトロリーバスに乗車します。

  


途中のすれ違い地点で「立山直下」の看板を撮影。
地下深いトンネルの中なのに、すでに標高は2391m。神奈川県の最高峰、「蛭ケ岳」(標高1673m)なんかメじゃありません^^;;

  


ついに降り立った室堂の駅。「立山」の石碑がうやうやしい。
高山でありながら、トロリーバスなどで来やすいせいか大勢の中国人観光客が訪れ、思い思いに高山植物や絶景を楽しみ、記念写真を撮影していました^^

  


室堂駅近くの「みくりが池」。完全に雪に覆われ、真夏とはいえいかに寒いのかが分かります。

  


可憐な高山植物。後世にいつまでも残していきたい、大切な財産です。

  


今晩の宿を取る「室堂山荘」です。事前に予約していました。
まだ明るいですがチェックイン。

  


お腹が空いたので、お昼ご飯に「そば」を注文しました。冷えていた体にありがたい一杯。

  


お昼の後はお部屋に荷物を置きました。混んでいる時は相部屋になる事もあるそうです。
丹沢なんかの山小屋だと水は貴重で、登山客がPETの水をボッカして運ぶところなんかもあるのですが、この山荘は水が豊富。
今回もアツアツのお風呂につかり、水道から出る水で顔や手を洗い、夕飯は朝飯では温かい汁モノに舌鼓を打ち・・・なんとも、水があるって幸せです。

さらにこの山荘、今回泊まった部屋ではコンセントがありました。(全部の部屋にあるか分かりません)
携帯も充電できたし、Softbankの電波もいい感じに入る。ドコモなんかはWifiスポットまで用意されているようです。

  

お昼の後は付近を散策です。まだ雪が残るアルプスの山並み、天候は曇りでも十二分に楽しめる絶景にただただ感動あるのみです。

  


夕飯も豪華!! 冷たいビールも頂きました^^

  


熱いお風呂で体を温め、あしたは山荘から直線距離で2キロ離れた雄山神社峰本社に参拝しようと、期待に胸を膨らませて床についたのですが・・・


翌日は暴風雨。

  


登山どころか、あまりの霧と雨、暴風、ひょうに1m先さえ見えないありさま。
登山道のところどころにピンクのポールで目印がしてあるのだが、その目印すらなぎ倒されていて、もはやどこが登山道だかすら分からない状態。



こんな状態で登山したら遭難確定。


しかも、こんな状況じゃぁ宮司さんや巫女さんさえいないだろうという結論になり・・・ 途中で展示されていた、かつての雄山神社・峰本社で使われていた旧社殿を見学して帰途に着いたのでした・・・

  


ふたたび黒部湖レストハウスに立ち寄って頂いた黒部のそば。いくら完全防備をしていたとはいえ、やはり暴風雨の中で温かい汁物ほどうれしいものはない。
この後、近くのスーパー銭湯で体を温めてからの帰途となったのでした。

  


今回は不慮の悪天候にて参拝を逃した、峰本社。このような可能性があるということも、この神社が全国一の宮めぐりの難所であるゆえんとも思います。平成25年は残念な結果となりましたが、平成26年に再度チャレンジする予定です。