★関東三十六不動巡礼記 第二番★
★大雄山 最乗寺(道了尊)★


平成二十二年 十二月 二十六日。

年末も押し迫ったこの日、かねてより気になっていた関東三十六不動を再開した。
連休の最終日(明日からはもちろんお仕事)、しかも日曜日で人手が多いことが予想される。
ハッキリ言って、普段ならお出かけなどしないであろう日取りである。

しかし、この日、窓から差し込む燦々とした日差しと、厳冬の中の澄み渡った青空が、我を不動巡りの旅へとかき立てたのである。
そこで、今回は第二番目となる、神奈川県南足柄市の大雄山最乗寺。(公式サイト)




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全国が戦乱に明け暮れていた、応永八年(1401)。
相模国大住郡糟谷さがみのくにおおすみごおりかすや)=現在の伊勢原市の庄屋であった、了庵慧明禅師りょうあんえみょうぜんじ)はかねてより戦国乱世の憂き世に虚しさを感じ出家。
各地の寺院で厳しい修行を受けていたが、50代の半ばに相模国に帰国。

曽我(小田原市)の里に竺土庵ちくどあん)なる寺院を建立する。ある日、1羽の大鷲が禅師の袈裟をつかんで足柄の山中に飛び、大松(袈裟掛けの松)の枝に掛ける。
それによりこの山中に大寺を建立、應永元年(1394)3月10日には大雄山最乗寺と名づけた。

最乗寺門下は各地で公共事業を行い民心を得、最乗寺にもこの地で土木工事を行ったという了庵法嗣の妙覚道了(道了尊)が祀られている。
これが大雄山最乗寺、通称「道了尊」の起こりとされる。


この日、朝9時ころに自宅を出発。
電車を乗り継いで、降り立ったのは大雄山線の大雄山駅。なんとも素朴な駅舎である。

  



駅前には、足柄山の金太郎さんの銅像が飾られていた。
きっと、この街のシンボルなのであろう。

  



駅に着いた頃には、すでに11時を回っている。このまま大雄山に行ったところで昼食をとる場所がないのは目に見えている。
・・・というわけで、駅近くの「桃太郎商店」で「黒中華ラーメン」なる物をいただく。
焦がしたニンニクと玉ねぎが香り高くてうまい^^ そういえば、金太郎ではなく、あえて「桃太郎商店」なんだなぁ。

  



さて、お腹もいっぱいになったところで大雄山駅前から、道了尊行きのバスに乗車。
すぐに見えてくる仁王門を通過すると、くねくねと曲がり下った林道を登っていく。

  



終点のバス停を降り、何軒かの土産物屋の前を通過していくと、すぐに参道の階段が見えてくるのである。

  



しばし登ると、山門が見えてくる。あまりにも大きく、ついつい見上げてしまう。

  



さらに上がって行くと、両脇を石碑が囲む階段を登ることとなる。
昔、数多の信者がお金を出し合ってお布施した記念の石碑が多い。主に明治〜大正のものが多く、「百円」「三百円」「五百円」などと金額が彫られている。
今では、数百円の寄付ではこの石碑を建てるどころか、このお寺までの交通費にもならない。何とも皮肉な話である。

  



ようやく見えてきた、ここが大雄山最乗寺。

  



境内は結構広いです。

  



本堂は昭和29年の再建。両脇には、かなり立派な門松が。
竹の高さがハンパありません。

  



最乗寺を開創した時、井戸を掘っていると鉄で出来た印を掘り当てた。これは現在は御金印おかのいん)と呼ばれ、寺宝となっている。
その跡から泉(金剛水)が湧き出て、600年の長きにわたり泉を飲む者の病を治しているという。

  



柱の彫刻があまりに見事な鐘楼。一見の価値あり。

  



この先へと続く階段には、両脇で天狗が守っている。

  



清流と瀧を護るのは、これぞ関東三十六不動第二番の「清瀧不動尊」(きよたきふどうそん)である。
滝の上の不動堂に安置されている。

昇殿してお賽銭を納め、真言を唱える。

のうまく・さまんだ・ばさら・だん・せんだ・まかろしゃな・そわたや・うん・たらた・かんまん・・・・・・(3回)

  



不動堂を出ると、天狗を祀るお寺らしく数多くの下駄やウチワが奉納されている。

  

  



ここから、さらに階段を上り詰める。その数は350段を軽く越える。
大雄山のもっとも高い所に位置するが沢山の参詣者がこの階段を登られてお参りに来る。

  



ここが奥の院。十一面観音菩薩を祀る。
昇殿してお賽銭を納め、観音経と真言を唱える。

おん・まか・きゃろにきゃ・そわか・・・・・・(3回)

  



神社仏閣でよく見かける、お守り入りのお守り。運がよければ天狗様のうちわが入っているという。
さっそく引いてみた^^

  



うちわではなく、米でしたw
しかし、一粒が何万粒にもなる、との事で子宝や商売には至極縁起がよろしい。

  



さて、総受付に行き、関東三十六不動の御朱印をいただきました^^

  



今回も、不動明王の御姿と童子の御姿がついてきました^^

  



せっかくだから、最乗寺の御朱印も^^

  



これにて本日の関東三十六不動の旅の目的は達成です^^

さて、再度バスで大雄山駅へ戻り、大雄山線で小田原へ向かいました^^
小田原駅の近くには、小田原七福神の弁財天がいらっしゃいます^^

  



しかし、ここは無住のため、すぐ脇の福泉寺で御朱印をいただきます^^
なんて書いてあるんだろう。聞けばよかった。

  



せっかくなので福泉寺へもお参りし・・・

  



福泉寺さんの御朱印もいただきました^^
こちらの方は大変親切で、いろいろとお話をいただいたり、ミカンをご馳走になったりしました^^

  



その足で、すぐ隣の大稲荷神社へ・・・。
赤くて立派な鳥居があるので、すぐ分かります。(写真の鳥居はその奥のもの)

  



御朱印をお願いすると、老齢な神主さん

「うちゃ御朱印は3つあるんだがね、全部書くかい〜?」

もちろん、お願いしちゃいました^^;

  

  

  


これで、だいぶ陽も傾いていたので、小田原駅の土産物屋でお土産を購入して帰宅したのでした^^

今回は神奈川県でもなかなか遠くにあり、けっこう遠かったけれど、とても楽しむことが出来ました^^

また、今まであまり訪れたことのない小田原。
実はけっこう面白い街であることが判明。 せっかく奥さんの故郷なんだし、まだ小田原城にすらちゃんと行ったことないので、また日を改めてじっくりと訪れたいと思います^^

さて、次回は横浜に移ります。横浜の下町、野毛の近くにある野毛山不動(成田山横浜別院)。
ここはちょくちょく行っているお寺なのですが、巡礼という事で気を引き締めて行きたいと思います^^



にごりなき 真澄の月を 足柄の
     杉のこのまに 見るぞうれしき



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